まずは、立場の確認から

やっぱり、否定側の最初のパートなので、立場の確認からです。

たぶん、肯定側の時のように、くどくどと説明はいらないでしょう。否定側の立場とは、「ドラえもんは22世紀へ帰らず、現代へ残り続けるべきである」という立場です。

質疑って何?

質疑、簡単に言えば、質問するパートです。

で、何で、質問するパートなんかがあるのかというと、様々な理由があります。

まず、質疑と言うからには、相手に質問して、相手の議論をより明確に、分かりやすくします。

そして、二つめは、相手に自分にとって有利なことを言わせ、反論の時に有利になると言うことです。さらに、立論へ疑いをかけることにより、審判(第三者)に立論を疑わせることができます。

といっても、よく分からんですよね。この辺は、試合を見ていけば、そのうち分かってきます。簡単に言えば、後々の議論の布石となるものが、質疑です。

何はともあれ、百聞は一見にしかずです。さっそく、否定側質疑を見てみましょう。

質問者が否定側、回答者が肯定側です。

否定側質疑、始めてください


ドラえもんのキャラクタの中で誰を一番好きですか。(24文字)

せわし君です。

今は21世紀ですが人類は生存しています。すでにメリットは達成されているのではないでしょうか。(46文字)

テレビでもわかる通り今もドラえもんは20世紀に影響を及ぼしています。いつ被害が起きてもおかしくありません。

実際にドラえもんは道具の使い方を誤って甚大な被害を及ぼしたことはあるのですか。(39文字)

テレビで一度のび太がドラえもんの道具を使って半日〜1日ほどのび太以外の人間を消しています。つまり、世界中の経済活動が停止したわけで被害は計り知れません。


議論の先が見えてきましたか

先ほども述べましたが、質疑は、自分たちの議論の布石となるものです。つまり、この段階から、否定側は自分たちの議論の準備をしているのです。

そのため、質疑を聞いていれば、相手はこう反論してくるのだろうなぁ、という予測がある程度つきます。

どうでしたか?この質問は、後々こういう議論につながってくるんだろうなぁ、というのが、少し感じられましたか?

こういう議論をするために、「ドラえもんのキャラクタの中で誰を一番好きですか。」と質疑したんだなぁ、と感じられたら、あなたはすばらしいディベートのセンスを持っています(^^;)

是非とも、弁論部へ。

さて、勧誘はこれくらいにして、次のパートへ行きましょう。次は、否定側立論です。

カップラーメンができます

実際の試合での質疑の時間は3分間です。

今回は、質問の数は3つまで。1つの質問の文字数は100文字までと定め行いました。

答えるのは誰?

さて、質問するには答える人がいなければなりません。もちろん、否定側が質問して、否定側が答えるわけはありませんので、答えるのは肯定側の人です。

その中で、誰が答えるのでしょうか。

質疑というのは、立論に対して行われます。つまり、立論にもっとも詳しい人が答えるのが理にかなっています。従って、肯定側立論の人が答えることになっています。

2人が立つパート

肯定側立論の時は、それを読む人1人だけがステージの上へ上がります。他のほとんどのパートもステージへ上がるのは1人です。しかし、唯一、2人がステージへ上がるパートがあります。それが、質疑です。

質疑では、質問する人、答える人がいなければなりません。そのため、ステージ上に2人が対面する形で行われます。

 
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