いよいよ、反論です

さぁ、いよいよ、反論のスタートです。

えっ、もう、読むのは疲れた? それなら、さっさと読んでください。きっと、読んでいれば、その楽しさに、疲れも吹き飛びます。

それでは否定側第一反駁、はじめてください


まず、肯定側述べているのは、すべて、ドラえもんがしようとしたことであり、実際には起こってません。

また、のび太がドラえもんの道具を使って半日〜1日ほどのび太以外の人間を消したことですが、この道具は独裁者スイッチと呼ばれる独裁者を戒める、教育目的の道具であり、周りへ被害をもたらしません。

その証拠に、のび太以外の人間は消えて、戻った後、何の問題もなく、普段通り生活をしてます。

では、2点、反駁します。

1.放射能汚染へ反駁します。

核融合炉は安全です。

京都大学 大学院工学研究科 原子核工学専攻 核エネルギー物理工学 研究グループのWebページ 核融合とは? より引用開始

炉心は超高温ですが,蓄えられているエネルギーはわずかです。(トカマク型核融合の場合,炉心内にある燃料はわずか 1 g 程度です。温度は1億度であっても密度が低いので,エネルギー密度としては沸騰している水と変わりありません)しかも温度が上がるにつれてエネルギーの逃げ方が速くなるので,温度が上昇しつづけて暴走することはありません。

引用終了

つまり、核融合は暴走することがなく、爆発には至りません。また、原子炉の中のエネルギー密度は沸騰している水と変わらず、安全です。

従って、放射能汚染は発生しません。

2.ドラえもんの秘密道具による被害へ反駁します。

使い方を間違わなければ問題はありません。

21世紀のこの世の中にも、包丁、拳銃など、危険な道具は数多くあります。しかし、それらも使い方を間違えなければ、全く問題はありません。

そして、最初に確認したとおり、現実にドラえもんはそれらの道具により人を殺傷したことはありません。

つまり、ドラえもんは道具の使い方を間違っていないのです。

よって、ドラえもんは、今後人類に危害を及ぼすことはありません。

-747文字

ナンバリング?サインポスティング?

さて、否定側第一反駁が終わりましたが、いかがでしたか? 反駁では、特にこれといったディベート用語が出てきたわけではないので、すらすらと読めたのではないかと思います。

ここで、参考程度に反駁をするときのポイントを紹介しておきます。

まず、反駁の基本となるものに、ナンバリングとサインポスティングというものがあります。これをしないと、何がなんだか分からないものになってしまいます。なんか、やっとディベートの技術らしきものが出てきましたね。

ナンバリングとは、反駁に番号を付けることです。例えば、上の反駁で言うと、「2点、反駁します。」と言ってから反駁しています。そして、それぞれ、反駁する最初に、1. 2.と番号を付けています。これにより、メモをとりやすくなると同時に、整理されて話されるので、非常に分かりやすくなります。

次に、サインポスティングです。サインポスティングとは、反駁先を明確にしてから反駁することです。上の反駁で言うと、「放射能汚染へ反駁します。」や「ドラえもんの秘密道具による被害へ反駁します。」がサインポスティングと呼ばれるものです。これをしておかないと、どこの議論に関して反駁しているのか分からなくなってしまい、結局意味の分からない反駁となってしまいます。

なんか、専門的な話になってしまいましたが、よく分からなくてもあまり気にする必要はありません。そういうことは、入班してから詳しく知りましょう。

じゃあ、なんで、わざわざ説明したんだって?それは何も書くことがなかったからです(^^;)

さぁ、次は肯定側第一反駁です。

リズミカルに反駁

反駁の四拍子というものが、あります。

反駁の四拍子とは、引用、主張、根拠、結論、で、この順番に反駁を展開すると相手に伝わりやすく、分かりやすくなるというものです。

反駁の基礎となるものですので、是非とも、覚えておいてください。

240秒

今回は、800文字以内で反駁を行いましたが、実際の試合では240秒、つまり、4分間が否定側第一反駁に与えられる時間です。

原稿用紙に換算すれば、わずか4枚です。たったそれだけで、反駁を展開するには、反駁に優先順位をつけなければなりません。そのため、反駁するときは、毎回、あらかじめ反駁する順番を決め、戦略的に反駁を展開します。

 
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