弁論班がディベートをしていることはわかった。 でも、実際にどんな活動をしているの?放送班みたいに、発声練習をしているの?いったい何をするの?と、疑問が多いことでしょう。 では、具体的にどのような活動をしているのか見てみましょう。
活動の流れ
1.議論を考える
議論を考えるというのは、分かりますよね。どういう議論をするかということを決めるのです。 例えば、「ドラえもんは22世紀へ帰るべきである。是か否か。」という論題。「肯定側は、ドラえもんは原子炉を体の中に持っていて危険だから、万が一のときを考え22世紀へ帰るべきだという議論をしよう。」などといったことを決めます。
議論を考えないと、何も始まらないので、この作業は、全体の活動の中でも、大きなウエイトを占める作業です。
2.資料探し
議論には裏付けが必要です。
例えば、「原子炉は危険だ」といわれるよりも、「原子炉はメルトダウンを起こせば、500万人以上の人が死亡し大惨事となると、災害調査委員会は言っている。だから、原子炉は危険だ。」という方が、納得できますよね。
そのため、議論を考えた次の活動としては、その議論をサポートする裏付けの資料をインターネットや本を使い探します。
実際に探してみると思ったように見つからないもので、この作業が一番大変かもしれません。
3.原稿作成
議論を考え、裏付け資料を持っていても、それだけでは、実際の試合では役に立ちません。なぜなら、読める形になっていないからです。
いくら頭の中で、こういうことを議論するんだと思い描いていても、いざ、試合をやってみると読める形になっていなければ、全く役に立ちません。
そういうわけで、考えた議論を、裏付け資料を混ぜながら、ワープロソフトなどで読める文書にしていきます。
4.スピーチ練習
原稿までできたら、準備万端と思ったら、そうでもありません。実際には、自分たちの議論を読んでもらうのではなく聞いてもらう訳ですから、スピーチの練習をしなければなりません。
作ってきた原稿の半分しか読めなかったようでは、困りますからね。
ディベートの試合ってどんな感じ?
弁論班がどんな活動をしているのか。ディベートの議論がどうやってできるのかはわかったけど、実際の試合ってどんな感じなの?
そう気になりだしたら、今すぐ、選択B教室へ来てみてください。実際に、練習しているところや試合をしているところを見るのが一番です。百聞は一見にしかず。
ただ、時間の関係などでそうできない方も多いでしょうし、わざわざ、そこまでするのは大変に感じるでしょう。そんな方のために解説用の模擬ディベートを用意しました。「ディベートとは」で わかりやすく模擬ディベートを通じて、試合の流れや、ルールがわかるようになっています。ぜひ一度、ご覧下さい。
初めてでも大丈夫?
野球なら今までにやったことがあるけど、ディベートは興味あるけどやったことないし・・・。そうお考えの方。今までの経験なんて関係ありません。
もちろん、中学校の間、ディベートをやっていたという経験があるなら、あるほうがよいですが、なくても全く問題ではありません。
今いる班員は、全員、高校へ入ってからディベートを始めた人ばかりです。
さぁ、あなたも高校で新しいこと始めましょう。